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My Roots My Favorites 藤原道山 (尺八演奏家)

パイオニアでありチャレンジャーでありたい。 私は尺八演奏家ですが、自分のルーツと言える人に、まず箏演奏家の宮城道雄が挙げられます。祖母と母が家で箏を教えていて、祖母は晩年の宮城道雄に師事していたので縁を感じていたと同時に、家にある宮城道雄のレコードを繰り返し聴き、身近に感じていました。彼が新しいことに次々と取り組むパイオニア、チャレンジャーであるところに憧れます。私は小学五年生から尺八を始め、中学生で山本邦山先生に出会いました。邦山先生の活動もまさにチャレンジャー。先生から叱られたことはほとんどなくて自由にさせてもらいましたが、それでも「どこかに柵はある」という放牧状態でしたね。藝大へは尺八を学ぶだけではなく、いろいろな音楽を知りたいという思いから進学しました。管弦楽法や対位法などの洋楽の授業も受け、出会った多くの友人と今でも交流は続いています。 演奏活動を始めてからは、おもしろそうな仕事はなんでも受けるようにしています。求められる以上のものを残していく気持ちで、また、関わることで少しでもおもしろくなればと願いながらさまざまなジャンルの方と仕事をしています。そこでは、突発的に出てくる意外なおもしろさというのもありますが、自分でこういうことをしたいと意識しているからこそこの表現ができるのだ、と思えるのが楽しい。また、毎回同じことができるようになりたいし、毎回違うこともできるようにもなりたいですね。 最近は教えることに力を注いでいます。「技術」を教えることがなにより大事と思っています。秘技なんて実はたいしたことではなくて、気づいているかいないかの差なんです。聴く耳がありそれを再現できる人だけがその技を習得できるということ、それが秘技だと思うんです。何十回、何百回聴いても新しい発見がある、お客さんにそういう風に感じてもらえるような演奏家になってもらいたいですし、私自身もそうありたいと思っています。(聞き手・文:結城美穂子)

KAAT神奈川芸術劇場 2018年ラインナップ

KAAT神奈川芸術劇場演劇、ダンス、エキシビション…KAATの挑戦にご注目! 2月7日KAAT神奈川芸術劇場にて、2018年度のラインアップが発表されました! 今回は報道関係者に加え、KAme会員から観覧希望者約30名にも立ち会っていただき、期待感高まる中での発表となりました。 白井晃芸術監督の下「舞台芸術の先鋭性を担う劇場」をめざすKAAT。今年も注目公演が目白押しです。 まずは白井晃芸術監督が演出する作品をチェック。4月にはアイルランド・ダブリン生まれの劇作家エンダ・ウォルシュの戯曲「バリーターク」の本邦初演、9月はホールでレイ・ブラッドベリの傑作SF小説の「華氏451度」を長塚圭史の上演台本で舞台化。1月には、2014年に首藤康之、中村恩恵らと初演した「出口なし」をスタジオでのリクリエーションも。 また、サンプルの松井周、地点の三浦基、杉原邦生など若き演出家たちもKAATプロデュースで次々登場。長塚圭史はホールでの新作、まつもと芸術館との共同製作による串田和美の新作、ロームシアター京都と穂の国とよはし芸術劇場との共同による木ノ下歌舞伎の新作、と「新たな角度」が創造の世界を広げていきます。 すっかりお馴染みとなった「KAATキッズ・プログラム」。この夏も真剣勝負で上質な作品を提供します。今年の新作は、カナダの演出家による「グレーテルとヘンゼル」の日本人キャスト版での初演のほか、昨年好評を博した「不思議の国のアリス」の再演、海外からも人気の作品がやってきます。どうぞご期待ください。 この他、劇場が仕掛ける展覧会「KAAT EXHIBITION」では、映像作家さわひらきの展示を軸に、ダンサー、島地保武のディレクションによるパフォーマンスを展開。「KAAT DANCE SERIES」では、北村明子、伊藤郁女・森山未來による新作の上演と、3年に一度のフェスティバル「Dance Dance Dance@ YOKOHAMA 」との共催によるフランスからの招聘2作品もお楽しみください。