かながわ芸能歳時記 「田打舞(たうちまい)神事(高座郡寒川町/寒川神社/2月 )」

第 27回

一連の農作業を神楽で演じ、豊かな稔りを祈る

福田神社の囃子(はやし)獅子舞

拝殿で黒尉・白尉の2名が舞う


 田打舞神事は、毎年2月17日に寒川神社の祈年祭で、五穀豊穣と産業振興を祈願し奉納されます。

 伝来の黒尉(こくじょう)・白尉(はくじょう)の翁面をつけた社人*と神職が、笏拍子(しゃくびょうし)・太鼓・簓(ささら)・笛にあわせ、地謡と囃子を織り交ぜながら舞う神事です。別名「福種蒔(ふくたねまき)」ともいわれています。

 “田おこし”から“収穫”までの一連の農作業を神楽で演じ、田をおこし・水を引き入れる「田打」、田の草を取り・畔を作り・田を平らにする「草敷(くさじき)・代(しろ)ならし」、籾種(もみだね)をまく「種蒔き」、寒川大明神に豊作を祈願する「祝詞(のっと)」、よく伸びた早苗を取り束ねていく「苗ほめ」、一段落して昼餉(ひるげ)をとる「昼飯(ひるゐ)」、「田植」、稲を刈り神々にお供えする「稲刈」、豊作を喜び宴を催し感謝する「稲叢(いなむら)」の順に進んでいきます。

 田打舞神事でまかれた籾種は町内各農家へ分けられ、他の種と一緒に混ぜてその年に栽培されます。


*社人:神社に奉仕する人。


住所:神奈川県高座郡寒川町宮山3916 寒川神社

交通:JR相模線「宮山駅」下車 徒歩約5分

日程:2021年2月17日 午前10時〜

お問合せ:寒川神社 0467-75-0004


●同時期(2月)開催のその他の祭り

箱根神社節分祭追儺(ついな)式(箱根町/箱根神社/2月2日)

*新型コロナウイルス対策のため、中止・変更となる

 場合があります。ご確認の上、お出掛けください。


田打舞神事は黒尉と白尉によって奉納される


豊作を祈願する祝詞


協力・写真提供:寒川神社

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